これまでのあゆみ
1970年代後半〜1980年代前半:カレン族の衛生環境を改善
    1977年、20代の欧米人ケント・グレゴリー夫妻が地域の衛生環境を改善するため、北タイの山奥、ソップモエの小さな村に住み着きました。そこから「ソップモエアーツ(Sop Moei Arts)」の歴史が始まります。ケント夫妻はスウェーデン政府の開発援助を得て、山岳少数民族カレン族の村々で妊婦と乳幼児の栄養指導を開始。1980年からは食料を安定確保できるように、焼き畑に代わる農業技術の普及にもとりくみます。
1980年代後半〜1990年代前半:自立支援のモノづくりを模索
    食料や衛生環境を改善するには現金収入が不可欠です。第2段階としてケントが着目したのが、カレン族の女性たちに伝わる織物の技術でした。やがてケントと村人たちの間で“売れるものづくり”の試行錯誤が始まり、1992年には男性たちによるバスケット製作も加わります。イギリスなど諸外国のデザイナーとの出会いに助けられて、カレン族の人々はケントとともに少しずつ斬新なデザインのものづくりに挑戦していきます。
1990年代後半〜2000年代前半:「ソップモエアーツ」の本格的な展開

    1996年、スウェーデン政府の援助が終了。ものづくりのプロジェクトは販路拡大を目指して、1997年にチェンマイ市にショップ「ソップモエアーツ」を、翌年にはバンコク店をオープン。とくにバンコク店はカレン族支援の主旨に賛同した日本人ボランティアの協力を得て、バンコク在住の日本人の間で知られるようになります。また独創的でモダンなデザインが注目を集めて、国内外のインテリア雑誌や日本の女性誌にも次々と紹介され、「ソップモエアーツ」は独自のブランドイメージを確立します。

2000年代後半:日本向けにネットショップと情報発信
    デザインと品質に長年こだわり続けたおかげで、「ソップモエアーツ」は、多くの方々から高い評価をいただいております。ただユニークなデザインがどこから生まれ、どのように作られているのか…。こうしたものづくりの背景は今まで十分には伝えられていませんでした。そこで「ソップモエアーツ」の美しいものと、その背景にある情報や物語を日本向けに発信しようと新しい模索が始まります。こうして2009年、日本向けのウェブサイトとネットショップが本格的に展開されることになりました。
    30余年にわたるケント・グレゴリーとカレン族の人々との奇跡のような物語、カレン族の暮らし、スウェーデン王室が山奥の工房にお忍びで滞在されたエピソード、デザインの話などをこれから『ソップモエアーツ物語』と題して、メディアプロジェクトのパートナー「日刊チェンマイ新聞」で、随時アップしてきます。ぜひお読みいただき、日本でも「ソップモエアーツ」のファンの方々がますます増えていくことを願っています。